最近、初対面の方とお話しする機会が続いたのですが、そこで思いがけず「お話、聞くのが上手ですね」「なんだか話しやすいです」と言っていただけることが何度かありました。
実は私にとって、この言葉はとても特別で、嬉しい響きを持っています。
なぜなら、私はもともと「聞き上手」とは程遠い人間だったからです。
「否定から入るよね」という言葉
きっかけは、パートナー(妻)からの言葉でした。
「あなたって、いつも否定から入るよね」
その言葉は、当時の私にとって大きなショックでした。自分ではそんなつもりはなかったけれど、よくよく自分の家族の会話を眺めてみたんです。
すると、私の父も、そして私の子供も、私と同じようにどこか「否定」から言葉を始める癖があることに気づきました。家族の中で受け継がれてしまっていたその空気が、パートナーにとってはどれほど違和感があり、嫌な気持ちにさせるものだったか……。
大切な人を傷つけていた自分。その事実に胸が痛み、「このままではいけない、変えたい」と強く思いました。
それから、意識して自分の言葉を変えてきました。相手の話を遮らないこと、ジャッジしないこと、まずはそのまま受け止めること。
試行錯誤を繰り返す中で、ようやく「話しやすい」と言っていただける今の自分になれたのだと思います。
「否定されない」というだけで、人はこんなにも安心して自分のことを話せるようになる。私自身も、誰かに話を聴いてもらうことで心がすーっと軽くなる感覚を、何度も味わってきました。

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