書籍紹介(言葉なんていらない? 私と世界のあいだ)

2025年2月22日土曜日

書籍紹介

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書籍紹介(言葉なんていらない? 私と世界のあいだ)



書籍紹介をさせていただきます。

今回の書籍は、言葉とは 何なのかということに焦点が置かれた 興味深い作品です。ちょっと難しい?と思われるかもしれませんが、わかりやすくまとめてくれており、何度もテーマを往復してくれているので諦めず完読できると思います。

内容で私が気になった部分は
 →言葉は不確かな模造品、だがないと成立しない。
不確かさを補足しても面白みがなく聞いても、もらえない。
 →言葉は メディア か バリアか?伝えるものか 遮るものか。不正確さがあり伝えているつもりでも伝わらない場合は、遮ってしまいバリアになる。
 →記憶の外部化は、人の知能・記憶力の低下をまねく。また、既に自分の中にあるものと新しい知識を混ぜ合わせた新たな考えを作ることも出来にくくなる。生成AIなどでも出来るが、それは本当に正しいことなのか判断できるのか?そのような端末が使えない場合は何もできなくなってしまうのか?
 →私信と公的な発信の境が薄く、軽微な間違いで私信が公になったりしてしまう。SNSなどは即座に情報が拡散され、よいこともわるいことも同様に発信される、良い発信もあり全てを否定はできない。
 →生活圏の遠い人への言葉は、シンプルで単語の数が減らされることで共通認識しやすくなる。その反面 深さや美しさ面白さなどが省かれることになる。親など生活圏が近い人から習うことで、言葉に含まれる複数の意味や美しさを学ぶことができるようになるらしい。 
 →生活圏の近い人への言葉は、省略ができたり目や表情やジェスチャーなどで成立することがあったりする。また、方言や専門用語など近い人にはわかる内容などを使っていくと、近い人の「内」と「外(バリア)」で隔たりができてしまう。また、近くにいるためにはジェスチャーなどを忖度して理解しなくてはならないこともある。家族でも分からないがこともあるので、互いに理解するには時間がかかるだろう。
 →権力構造内でも権力を持った人の言葉には力があり、それが力のない人の正しいことを抑えつけてしまうこともある。権力を持つものが常に正しいと思わないことが重要になりそう。
 →話すことは、物事の特定の相貌に着目する事で、誰かと着目したものに対して意見を交わすことができるようになるということ。
 →言葉は伝達する手段、伝達するための自分の思いを形成するもの。思いを形にできない場合も既知の表現などを知ることで形成することもできる。
 →形成する場合、複数の側面から眺めや多くの表現を吟味することができる。多義語などは特に何がそれに最も合うか検討できる。
 →やばい・すごいなど、主体性がない言葉ばかり使うと物事の見方や考え方も平たんになってしまう。言葉を知らないと、類似・多義語などを理解できず、新たな言葉や出来事を認識できなくなってしまう。
 →多くの言葉を知ることで、多面や複数の角度から物事を見る検討することができ!新たな思考や発想を行うことにつながる。
 →自分が属する環境での言葉・近い間柄の人の間の言葉は、専門用語や短縮しても通じるが、それは倫理的に正しいことではないかもしれない。単に通じる言葉であって、良くない隠語的なものかもしれない。そのことを知らず使っている人は、他の環境の人からその言葉を指摘されるまで、そのことには気づかないだろう。
 →すごい・やばい・えぐい は、ばひろく使われる事で新しい意味を獲得している。言葉が進化?変化していることがわかる。
 →言葉を楽しむには、相手の発話・自分の発話を待ってもらうことが必要。即答が最良ではなく、慎重に言葉を選んで話すことで、ステレオタイプではなく新たな物事を見つけたり深めたりできることもある。

今回の書籍

 タイトル:言葉なんていらない? 私と世界のあいだ
 著者  :古田 徹也
 発行  :創元社

私の感想

 書籍:言葉なんていらない? 私と世界のあいだ

書籍で紹介されている言葉について考えていくと
結局 言葉は必要だとなると思います。言葉はそれで世界であり、人がつくってきたものが投影され、時代にあった変化が繰り返されるとわかります。

自分の環境の中にいると、それが世界のすべてと錯覚してしまうかもしれません。
異なった環境や異国の言葉を知ることで、複数の意味や異なった側面、それまで気にもしていなかった歴史的な事実を突きつけられて、自分が大きく変化してしまう・しなければならないかもしれません。

言葉では、全てが伝わることはまずないとは思いますが、なくては成り立たないし、言葉を通じて話している相手との関係を深くしたりできることもある、複雑で難解で興味深い手段です。
世界を広げることもでき、書籍を読むことでも言葉を得ることができるので、とてもお得なものだと思いました。

 

書籍の紹介は

 自分が読んだ書籍の内容をアウトプットすることで自分の中での理解度と満足度を上げる目的があります。自分の目的のために読書を行っていますが、もし私の感想から書籍を読んでみたいなと思ってもらうことができたら、それはそれでうれしいなと思います。

書籍の面白さを伝えられたから興味を持ってもらった。私の感想がユニーク(独特)で興味を持ってもらったら、どちらにしても私にとってはプラス以外ありませんので、うれしいことです。

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